ドラゴン桜の作者が描く転職市場の世界
転職市場のルールを知り、勝ち抜く秘訣がマンガで得られる
ノウハウ本より役に立つ、転職のことを考え始めた人におすすめのマンガです。
転職市場での自分の価値は相場で決まる!
30過ぎたら利息で暮らせ、冒頭に転職で悩む主人公にかけられた言葉です。
20代までに経験したことを活かして働く必要がある、というのがこの言葉の1つの解釈です。
30代は20代のようにがむしゃらに頑張れないのは明らかです。
張り合っても体力・精神力の勢いでは絶対に勝てません。必ず疲弊します。
会社では「若いから、」の対象ではなくなります。
30代以降の会社員生活の資本となるもの、利潤を生みだす元本が必要です。
元本となるものが本当に何もない人はいないはずです。
本当に何もせずに入社してから数年間を過ごすことは普通の人には真似できないことです。
満杯のコップではなく、少しでも何かが入っているコップを想像するようにしましょう。

サラリーマンの96%は終身雇用のシステムで守られている!
作中の説明によると転職者は全体の4%です。
中小企業の規模では100人中4人、900人中36人のイメージです。
増加傾向にありますが、最近の統計でも大きく上下せずに推移しています。
優良な終身雇用型企業の場合、定年まで勤め上げたほうがお金を多くもらえて有利です。
次点は1回転職した人、2回転職、3回転職していくと収入は減る傾向と説明しています。
転職は大学を出てから10年以内に1回か2回、3回はダメ、という言葉でストーリーが始まります。
お金だけが人生ではない、という考えもありますが、見ず知らずの会社に入るときに信頼できるのは契約にある確実な報酬です。
一緒に働く人、会社の勢い、仕事の内容などは働くうちに変わってしまうことが多いはずです。
私もお金だけではないと信じますが、お金がないと幸せになれないのは事実です。

転職≠リセット、総合得点は変えられない!
1巻で登場する自己分析の方法を紹介します。

まず五角形を書きます。
それぞれの頂点に自分が働くうえで大切だと思うポイントを5つ書きます。
各項目の点数を20点満点で評価します。
各項目の合計点が働くことへの自分の現状評価です。
転職はリセットではなくリバランスです。
自分にできるのは手持ちの点数を別の項目に振り分けることだけです。
収入を上げるためには、趣味の時間や働きやすさなどの点数を減らさなければならないことがあります。
分かりやすい例が高給激務の仕事です。
自分が何を大切にしているのか、把握することが重要だと考えています。
年収が高ければ忙しくても構わない、社員全員がライバルでも構わないという人もいるでしょう。
自分に合った仕事、快適な職場、素敵な同僚、良い給料、ボーナス、すべてが同時に達成される求人を見つけて、採用される人は幸運です。
リバランスを成功させる秘訣は転職のプロ、エージェントを利用することです。
エージェント企業は成功報酬で売上を回収します。
採用する側の会社に転職希望者を紹介、採用して一定期間で退職がなければ、その人の年収の3割程度が成功報酬として懐に入ると聞いています。
エージェントは自社の情報を駆使して転職を成功させることで成り立っています。
転職希望者とは相互協力関係になるので、惜しみなくサポートを受けられます。
事務手続き、方向性の検討、対策のトレーニングなど、個人では手が届かないところまでケアしてくれる有難いパートナーです。
転職のことが頭に浮かんできた人は、まずマンガでどんな感じか見てみるべきです。
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